大手焼肉チェーン公式アプリの会員管理システム
- 漏えい等の情報
- 会員番号、氏名(登録名)、メールアドレス、電話番号
- 公表された原因
- 会員管理システムへの第三者による不正アクセス。経緯は調査中
ランサムウェア被害の6割以上は中小企業で起きています。どこから入られて、そのあと何が起きたのか。公的機関の最新データで整理して、小さな会社や個人事業主でもできる対策を原因ごとに並べました。
出典:警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月)
相談を受けていると、よく聞く言葉です。ただ、データを見るかぎり、どれも安心していい理由にはなりません。
ランサムウェア被害の63%は中小企業です(226件中143件)。攻撃者は会社の大きさより、外から見える弱点を探しています。侵入口の87%は、VPN機器とリモートデスクトップでした。
ランサムウェアは情報を盗むほかに、データを暗号化して業務を止めてしまいます。被害企業の91%で業務に影響が出て、52%は調査・復旧に1,000万円以上かかっています。また、不正アクセスで顧客や従業員の個人情報が漏れた場合は、1件だけでも、漏れたおそれがある段階でも、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が義務になっています。
委託先や取引先を経由した攻撃は、IPAの情報セキュリティ10大脅威で2位に入っています。大きな取引先に入り込む足がかりとして、小さな会社が狙われることがあります。下の事例にも、委託先のシステムから漏れたものがあります。
被害企業の91%はバックアップを取っていました。ところが、それで元に戻せたのは20%です。バックアップまで一緒に暗号化されていた例が多くあります。
出典:警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月)/IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」(2026年1月29日)/個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」
ランサムウェア(データを暗号化して身代金を要求する攻撃)の被害は、ここ数年ずっと年200件前後のままです。フィッシングの報告は、2021年からの4年で約4.7倍に増えました。
出典:警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月)
2025年以降に公表された、主な情報漏えいとサイバー攻撃です。よく使われているサービスや大手企業でも起きています。原因が公表されているものには、このページの対策へのリンクをつけました。
各社の公式発表(2026年10月8日時点の最新の続報まで)をもとに要約しています。件数は公表時の表現のままで、「可能性」「おそれ」の段階のものも含みます。
ランサムウェアは、メールよりも、インターネットに開いている機器から入られるケースが大半です。情報漏えいは不正アクセスによるものが中心ですが、誤送信などのミスも2割あります。
出典:警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月)/東京商工リサーチ「2025年 上場企業の個人情報漏えい・紛失事故」調査(2026年1月30日)
被害企業の91%で業務に影響が出ています。調査や復旧にかかった費用は、半数以上の会社で1,000万円を超えました。
出典:警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月)
被害の多くは、前から知られている弱点を突かれて起きています。特別な製品を買う前に、まず入口をふさいで、やられたときの備えをしておくほうが効果があります。
ランサムウェアの侵入口の約9割を占めます。狙われるのは、古いままのファームウェアや、使い回し・推測しやすいパスワード、退職した人のアカウントが残っているところです。
外部に公開している機器の脆弱性診断と設定点検
バックアップを取っていても、ネットワークにつながったままだと本体と一緒に暗号化されてしまいます。被害企業では、取っていた91%のうち、元に戻せたのは20%でした。
バックアップ構成の見直しと復元手順づくり
更新していないCMSやプラグイン、設定のミスがあると、そこから改ざんや情報漏えいが起きます。
Webサイト・サーバの脆弱性診断と改修
上場企業の漏えい事故でも、約2割(20.5%)は誤表示・誤送信によるものです。攻撃を受けなくても、ちょっとした操作ミスで漏れてしまいます。
Microsoft 365 / Google Workspace の設定点検
フィッシングの報告は245万件(2025年)ありました。法人口座の不正送金被害も約47億円で、前年の約4.2倍です。
メール認証の設定と、社内向けの注意喚起
IPA(情報処理推進機構)が毎年公表しているランキングです。ランサム攻撃は11年連続で選ばれ、今年は「AIの利用をめぐるリスク」が初めて入りました。
出典:IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」(2026年1月29日)
製品やメーカーに関係なく、機器からクラウドまでまとめて点検します。見つかった弱点は、設定の変更や更新など、直すところまで同じ担当者が引き受けます。
VPN・ルータ・NAS・リモートデスクトップなど、インターネットから見える入口
CMS・プラグインの更新状況、管理画面、設定ミス、証明書
Wi-Fi、OS・ソフトの更新、ウイルス対策、管理者権限の扱い
多要素認証、退職者アカウント、共有設定、SPF・DKIM・DMARC
取り方・保管場所・世代、実際に戻せるかの確認
使っている機器・サービスと、診断してよい範囲を確認
許可をいただいた範囲で、外部・内部から点検
見つかった弱点を、危険度と直す順番をつけてご説明
設定の変更や更新、構成の見直しまで続けて対応
25の質問に3段階で答えると、リスクの度合いと、先に直したほうがいい3項目が分かります。メールアドレスなどの登録は要りません。結果はその場で出て、入力した内容はどこにも送信されません。
ほかで原因が分からない、対応できないと言われた、というご相談から始まることがよくあります。まず原因を切り分けて、直せるところから手を付けます。
リモート社員とのファイル同時編集と、士業ソフトのデータベース共有のご相談。クラウドストレージやリモートデスクトップも比べたうえで、ランニングコストと機能からNASを選択。停電や故障による消失への備え、アクセス権の個別設定とデータ移行、IT担当者への引継ぎまで。
更新後の白画面(致命的エラー)を復旧。改ざんの痕跡を駆除し、PHP整合・自動バックアップ・WAF導入で再発防止まで。
金額は当時の税込で、おおよその目安です。内容や環境によって変わります。
割合は各調査の有効回答数を分母に四捨五入しています。設問ごとに回答数が異なります。